納品した「テーブルの代金を振り込みましたので、ご確認ください」
という連絡が来たので、後日銀行へ行ってみると・・・。
確かに振り込まれているのだが、金額がひと桁違っていた。
具体的にお話しすると、
長さが240cmとかなり大きなテーブルだったので、値段も30万を少し超えていた。
ところが銀行の通帳に記されているのは3万円ちょっと。
何回数えなおしても、数字は合っているけど、やはりひと桁少ない。びっくりというわけである。
もしや、うちの請求書の金額が一桁間違っていたのか、と確認したがそうでもない。
その3カ月ほど前、工房に打ち合わせに来られたのは中年の男性だった。
そのお母さまの家が現在改築中で、そちらで使うテーブルらしかった。
こんかい振り込んでもらったのは、お母さまの名前で、請求書を送ると直ぐに、振り込みましたとの電話が入ったのだった。
とりあえず、ご本人と連絡を取らねば。
控えてあった番号に電話をすると、会社の電話らしく別の人が出たが、事情を話すと本人に取り次いでくれた。
先方も驚いた様子で、さっそく確認して差額を振り込みますとのことだった。この言葉を聞いてひと安心、というのが今回の顛末。
このことがあって、あらためて再認識したことがある。
以前は、お金とは目に見えるオサツだったけれど、今はお金とは数字のことなのだ。数字が行ったり来たりしているのをモニター画面で確認しているわけである。
お札を手に取って数えるのに、3万円と30万円と間違うことはないが、今回のように3万円と30万円と入力を間違えることは起こり得る。
金額の間違いではないが、似たような経験がある。
もう4年ぐらい前だったか、ある材木屋から材木を買い、月末になって請求書が来た。
こういった支払いは、いつもネットバンキングで振り込むことにしている。
銀行に行く手間が省けるし、時間を気にせずいつでも手続きができるからたすかる。
よく使う振込先はすでに登録してあるから、口座にログインして振込先を指定し、金額を入力するだけ。実行をクリックすればもう振り込み完了である。
ところが、振り込みをしたあと数日経ってから、何か気になって履歴を調べてみると、なんと別の材木屋さんの口座に振り込んでいた。まあ何とも間抜けな話である。
確か6万とかそのくらいの額だったと思う。
慌てて、振り込んだ材木屋の担当者に電話をすると、何の支払いか分からない振り込みがあったと経理の方から言われている、なんてのん気なものだった。
もちろん平謝りして、後で振り込み返してもらったのだが。
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