ひさしぶりに地元を走る電車に乗ったら、ぱらぱらといる乗客のうち約半分は白いマスクをしていた。となりの座席の人はしきりに目をこすり、鼻水をすすり上げている。そういう私も帽子にマスクとメガネは、この時期の必需品だ。春がきても、マスクなしで外出もできないとは悲しい。
今や花粉症は国民の4人に一人とも言われるのに、国も自治体もほとんど何の手も打ってくれない。各自で防衛せよとのことで、白マスクが街にあふれることになった。
なにせ国土の12%が杉林ということだ。檜(ヒノキ)も含めると19%近くを占める。よくもまあこんなに植林したものだと思う。ちなみに水田の面積でさえ、国土の7%弱でしかないのだ。おかしくなるのも道理である。
こんなことが毎年毎春、未来永劫に続くのかと思うと気が滅入るが、希望のシナリオがないわけではない。
頼みは中国である。
急成長を遂げる中国では、今後農村部にも経済発展が浸透し、それにつれて住宅建築ラッシュが始まるだろう。地方では都市部のように高層マンションではなく一戸建志向が強い。当然材木が大量に必要になる。ところが中国国内ではすでに材木資源が乏しく、国内ではとてもまかないきれない。そこで日蔭者扱いされていた日本の杉や檜にスポットライトが当たることに。
中国は強くなった元で日本の杉檜を買いまくる。山では伐採が進み、お金が落ちれば人も戻ってくる。森林の手入れは行き届き、花粉症も過去の話となって、メデタシメデタシ。
かつては世界中から木を買い集めていた日本も、やがて木材輸出国となるわけである。
余剰資金をお持ちの方は、今のうちに杉檜の山に投資されると、将来ずいぶん儲かると思いますが、いかがでしょうか。
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